“お彼岸”て何なのかご存知でしょうか?
子供のころからお彼岸には、お墓参りにいく習慣がありましたので、昨日もお墓参りに行ってきましたが、Wikipediaによると…
彼岸とは、日本の雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間である。この期間に行う仏事を彼岸会と呼ぶ。 最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼ぶ。 俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされている。
と、記載されています。
これによれば、お墓参りに行くのは中日である、春分の今日が良いということになります。
では、”六波羅蜜”とはなんでしょうか?
以前、18回に及ぶ仏教講座を受講した際に、”六度万行”という教えがあることを学びましたが、”六波羅蜜”と”六度万行”は同じことです。
波羅蜜(はらみつ)とは、パーラーミーターという古いインドの言葉に、漢字をあてたものなのですが、パーラミーターとは、「渡す」という意味があるそうです。
苦しみや悩みの人生を、明るく楽しい世界に「渡す」六つの道を示されたのが、六度万行、六波羅蜜です。
六波羅蜜とは具体的に、
1、布施(ふせ)
2、持戒(じかい)
3、忍辱(にんにく)
4、精進(しょうじん)
5、禅定(ぜんじょう)
6、智慧(ちえ)
の6つです。
現代の言葉で言うと…
1、布施(ふせ)⇨親切
2、持戒(じかい)⇨言行一致
3、忍辱(にんにく)⇨忍耐
4、精進(しょうじん)⇨努力
5、禅定(ぜんじょう)⇨反省
6、智慧(ちえ)⇨修養
ということです。
もう少し噛み砕いてお伝えすると…
1、布施(ふせ)
布施とは”与える”ことです。
相手を選ばずに、損得を考えずに、親切にしてあげることです。
2、持戒(じかい)⇨言行一致
持戒とは、規律を守ることです。
出来ない約束はしないこと、した約束は果たすことです。これは自分にも、相手にも同じことです。
3、忍辱(にんにく)⇨忍耐
忍耐とは忍耐のことです。
どんな状況でも冷静に判断することで、最悪の事態を免れることが出来るので、感情に振り回されないようにすることです。
4、精進(しょうじん)⇨努力
精進は努力のことです。
どんなに天才や才能あると思われる人でも、結果に伴う行動をしているということです。長続きしないのは、心の在り方を変えれば行動できるのです。
5、禅定(ぜんじょう)⇨反省
禅定とは反省のことです。反省といっても振り返ることの大切を伝えています。忙しいと自分や自分の周りのことしか見えておらず、自分勝手に振る舞ってしまいがちです。自分の一日を振り返る習慣が大切です。
6、智慧(ちえ)⇨修養
智慧とは修養のことで、徳性を磨き、人格を高めることです。
事の道理や筋道をわきまえて、正しく判断する心の働きの事です。事にあたって適切に判断し、処置する能力です。
智慧の反対は愚痴です。なので愚痴りやすい人は智慧がどんどん失われてしまうから気をつけて♡
本来、お彼岸の時には、このような6つの心得を持って過ごすことが大切だったのですね。
仏様の教えは、幸せに生きるための言葉が詰まっています。
仏教はヨーガの教えと重なることも多くて、講座を受講していた時も、すっと心に言葉が流れてきたのを思い出します。
今日は学びを振り返るタイミングで、六波羅蜜のことを書いてみました!
三連休最後ですが、今日も今ある全てに感謝して過ごしましょう♡
Chico